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上記アイコンは、オンラインノベルRPG『銀幕★輪舞曲』の世界観にもとづき、作成されたものです。著作権は新田みのるイラストレーターにあります。

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2025.04.07 |

楽しいことを箇条書きにしてみる

・アオイの運動会ピンキタ!
・ネギ世界征服キタ!
・対策課本の表紙をお願いしてきた
・今一番欲しいモノ。クリスマスに自分プレゼントで買おうかと真剣に思っています。 http://item.rakuten.co.jp/st-tamabun/pomera/
・銀幕 公開待ち×8
・銀幕 諾否待ち×2

うわお!
「オラに力をー!」と言っていたら、本当に元気玉を貰ってしまいました!
今朝の方、ありがとうございました、ラブー。
スミマセン、銀幕と全然関係ない事だったのですが、この優しさが染み入る。



折りたたみで、対策課二次創作。
邑瀬さんのお話。





「南の島でのバカンス、いいですねぇ……」
 遠く地平線の彼方、沈み行く太陽のきらめきに両目を細めながら、邑瀬 文は楽しげに呟いた。
 さらりと髪を撫でる心地よい風につられ仰ぎ見た空は、透き通る青に西の茜色が滲み、不思議な色に満ちている。
 ザザン、ザザンと寄せては返す波の音。生茂る色濃い南国の植物。照りつける陽射しは今は傾き、肌に丁度良い火照りを与えてくれる。
 ダイノランドの浜辺である。

 目の前では、今回調査の為共にこの島に訪れた万事屋の少年が全力で浜辺を駆けている。
 その彼を追うのは、強く逞しく成長した歌って殺れる我らがヒロイン。
 波うち際で繰り広げられるそれは、捕食者と非捕食者の激闘だった。
 何故こんな自体になったかは割愛する。
 この街に住んでいれば、まあ良くある事だろうと邑瀬は心の中で勝手に決め付ける。
 終業時間までには終わるかな、と愛用ブランドの高級時計に視線を落としながら、邑瀬は一時の常夏バカンスを楽しんでいた。

 今邑瀬がこの南の島にいるのは、残念ながら冒頭の彼自身の呟きのような休暇旅行が理由ではない。
 でもまあ、似た様なものではある。
 調査にかこつけてのバカンス、バカンスにかこつけての調査。
 どちらにしろ勤務中だ、公務員としては大いに問題有りだろうが、幸いここにはそれを咎める上司もいない。
 通常邑瀬が請け負う対策課での仕事は、全て後輩職員に押し付けてきたから、邑瀬1人がいなくても業務が滞る事もないだろう。
 もっとも肝心のその人選にこそやや難ありなのだが、実際の被害をこうむるのは他の同僚達だ。
 邑瀬的にはなんら問題はなかった。

 不意にズボンの右ポケットが震えた。
 仕事用、プライベート用、奥さん専用、と三つ持っている内の、それは仕事用の携帯電話だった。

―――――
【件名】お疲れ様デース
言われてた書類整理の任務は完了です! (゚∀゚*ゞ
なんか今日は草間さんがピリピリしてて、さっきからずっと怒ってて、依頼されてたスター用の口座開設の件、邑瀬さんじゃないと分かんないって言ったら、3時のオヤツ俺だけクッキー1枚にされました。・゚・(ノД`;)・゚・
そうだ、聞いてくださいよ! さっき洗面トコいったら、植村さんがすげぇ疲れた顔で、顔洗ってたんですけど!
洗った後、メガネ頭に乗せたまま、「メガネメガネ」ってやってたんですよ、植村さん!!o( _ _)ノ彡_☆
邑瀬さんにも見せたかったです!
それじゃ、ダイノランドのおみやげ、楽しみに待ってまーす!
以上、山西でした!(_・ω・)ノ~~.。・:*:・゚`☆、。・:*:・゚`★*
―――――

 およそ業務連絡メールとは思えぬ、あまりにも壊れた文体に思わず黒さのない笑みが零れる。
 いつにない邑瀬の楽しげな様子に、女か?と顎をしゃくるのは、隣のレジャーシートに座る少年と同じ顔をしたムービースターだ。
 その視線には邑瀬に対する興味など一切ない。どうやら彼なりの社交辞令らしい。
 男の問いに首を横に振るもそれでも笑み零しながら、邑瀬は後輩教育の為すぐさま返事を打ち始めた。

『その話、帰ってから詳しく聞かせてください。でも、植村さんの名誉の為にも、その事は他の皆には秘密にしておいてあげましょう……』

「……おっと」
 間違えた、とやたら弾む声に、遠く重なるのは少年少女達の雄叫びだ。
「気持ち悪いニヤケ面」
 やっぱり女か、と邑瀬の緩んだ頬を突き刺さる視線。
 くつくつと肩を震わせ笑った後、邑瀬は彼に馴染んだいつもの黒い笑みを口の端の乗せた。
「違います。対策課で帰りを待つ、ウチの可愛いわんこですよ」
 ふうん、と帰ってきた声には、やはり興味の欠片もなかったが、邑瀬は楽しくて仕方がなかった。
 だって、間違ってしまったのだ。
 全文引用した挙句、返信メールを誤って対策課全員に送信するという、計算されつくしたミス。
 芸術的なまでの高度なボケ技。
 南の島でのバカンスも名残惜しいが。
「我が家に帰るのが楽しみですね」
 さて、どんな騒ぎになっている事やら。
 適当にその辺の砂を土産とうそぶきビニール袋に入れると、邑瀬は狂乱の対策課に思いを馳せながら小さく笑みを零した。

 南の島での、バカンス中の出来事。




万事屋さんトコのプラノベから。

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2008.11.04 | Comments(0) | Trackback() | 銀幕★日記

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